トモシンセシスは高齢女性の乳がんスクリーニングに対する最良の方法である
マンモグラフィは、65歳以上の女性における乳がんスクリーニングのために依然として有効な方法であるが、3D技術であるトモシンセシスが加わることでスクリーニングの成績がさらに向上する。
65歳超の女性においてトモシンセシスは従来の2Dマンモグラフィよりもさらに優れた成績をもたらす [2019-04-09]
Tomosynthesis leads to even better performance than conventional 2-D mammography in women over 65 years
マンモグラフィは、65歳以上の女性における乳がんスクリーニングのために依然として有効な方法であるが、3D技術であるトモシンセシスが加わることでスクリーニングの成績がさらに向上する、と Radiology に掲載された。研究者らは、2Dマンモグラフィ(DM)を施行された女性15,000人超(平均年齢72.7歳)のマンモグラムと、トモシンセシスを施行された女性20,000人超(平均年齢72.1歳)のマンモグラムを比較した。いずれの方法も、がん検出において非常に有効であったが、トモシンセシスは偽陽性の減少などDMに優るいくつかの利点を有していた。また、トモシンセシスは陽性的中率および特異度もより高かった。
肺がんのサードライン治療としてのペムブロリズマブ
2つのKEYNOTEトライアルのデータはペムブロリズマブが進行小細胞肺がん患者において有益であることを示した [2019-04-09]
Data from two KEYNOTE trials show pembrolizumab benefitted patients with advance small cell lung cancer

治療歴を有する進行小細胞肺がん(SCLC)患者において、抗PD-1抗体ペムブロリズマブは効果が持続的であり有望な抗腫瘍活性を示した、との2つの臨床試験−第1b相 KEYNOTE-028および第II相 KEYNOTE-158−のプール解析結果が得られ、AACR Annual Meeting 2019 で発表された。追跡期間中央値7.7か月後、無増悪期間(PFS)中央値は2か月であり、全生存期間(OS)中央値は7.7か月であった。12か月時点のPFSおよびOSはそれぞれ17% および34% であり、24か月時点のPFS およびOS はそれぞれ13% および21% であった。

全ての心停止に対し緊急のインターベンションが必要なわけではない (ACC, Abstract 19-LB-20652)
非STEMI患者において心停止後の血管造影のタイミングは生存率に影響しない [2019-04-09]
Timing of angiography does not impact survival after cardiac arrest for non-STEMI patients

ST上昇型心筋梗塞(STEMI)の所見のない心停止からの蘇生後の患者において、緊急冠動脈造影は数日後に冠動脈造影を施行した場合に比べ、90日間の生存率を改善しなかった、とAmerican College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session で発表された。両群ともに生存率は予測よりも良好であり、心停止後90日の生存率は緊急冠動脈インターベンションを施行された群で64.5% であり、インターベンションを遅れて施行された群で67.2% であった。このスタディ結果は発表と同時にNew England Journal of Medicine オンライン版に掲載された。

CardioMEMSセンサーは入院を半分以下に減少させる (ACC, Abstract 19-LB-20163)
ワイヤレス心不全センサーは全ての駆出率範囲にわたり性別に関係なく入院を減少させた [2019-04-09]
Wireless heart failure sensor reduces hospitalizations across all ejection fraction ranges and both genders

CardioMEMS心不全センサー(ワイヤレスで肺動脈圧をモニターするようにデザインされている)植え込み後1年間に、心不全入院が58% 減少した、とAmerican College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session で発表された。患者の駆出率が保持されているか(>50%)、低下しているか(<40%)、またはミッドレンジ(41〜50%)かにかかわらず、このセンサーにより入院を予防することができた。女性や少数人種および民族においても明らかに有益であった。植え込み型除細動器または心臓再同期療法除細動器を植え込まれている患者とそうでない患者、および虚血性または非虚血性心筋症の患者いずれにおいても、このCardioMEMSセンサーにより入院率低下が認められた。

高齢者において降圧は脳損傷の悪化を予防する (ACC, Abstract 19-LB-20271)
INFINITY:高齢者においてより積極的な降圧治療は脳機能を維持するのに役立つ可能性がある [2019-04-09]
INFINITY: More aggressive hypertension treatment could help preserve brain function in elderly

高血圧を有する高齢者で3年間にわたり薬物投与を受け、24時間の収縮期血圧を130 mmHgに維持した者は、収縮期血圧を145 mmHg程度に維持した者に比べ、有害な脳病変の蓄積が有意に少なかった、とAmerican College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session で発表された。しかし、核磁気共鳴画像検査(MRI)において明るい白い斑点として見えるこの脳病変の減少は、可動性および認知機能の有意な改善を示すわけではなかった。そのような有益性が明らかになるには3年間は短すぎる可能性がある、と研究者らは述べている。

2つの稀な遺伝子バリアントがアルツハイマー病と関連している
2つの稀な遺伝子バリアントとアルツハイマー病とが初めて関連付けられた [2019-04-09]
Researchers implicate two rare genetic variants with Alzheimer's disease for the first time

アルツハイマー病(AD)と関連する非常に稀な2つの遺伝子バリアントが同定された、とJAMA Network Open に掲載された。1つはNOTCH3遺伝子に、もう1つはTREM2 遺伝子にあるこれらのバリアントは、AD患者に認められたがコントロール群に認められた者はいなかった。研究者らによると、過去の大規模な遺伝子研究において、NOTCH3 バリアントはADとは関連付けられていなかったが、この遺伝子におけるその他の変異は、若年期に重度の頭痛と脳卒中から始まりその後中年期に認知症を発症するCADASILと呼ばれる、非常に稀な型の認知症を引き起こすことが示された。

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