筋肉および体重の減少は脳卒中後の障害と関連がある
筋肉および体重の減少は脳卒中後の障害と関連がある、と Heart & Stroke 2019 で報告され、Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle に掲載された。
脳卒中後の全身性炎症は組織の消耗および悪液質の発症を助長する可能性がある [2019-02-05]
Systemic inflammation after stroke may contribute to tissue wasting and development of cachexia
筋肉および体重の減少は脳卒中後の障害と関連がある、と Heart & Stroke 2019 で報告され、Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle に掲載された。研究者らは、虚血性脳卒中後1年に悪液質を発症した患者は、体脂肪が19%  および筋肉が6.5% 減少したことを明らかにした。これらの患者は、機能的能力およびハンドグリップ強度が有意に低かった。悪液質の患者はまた、C反応性蛋白で計測した炎症レベルが有意に高かった。全身性炎症を有する患者は筋肉の消耗リスクが5倍高く、体重減少リスクが11% 高く、食欲低下の確率が30% 大きく、ハンドグリップ強度が低い可能性が6% 高かった。
心血管系の健康に関して言えば、全ての飽和脂肪酸が同じではない
肉類に含まれる飽和脂肪酸の豊富な食事は、乳製品に含まれる脂肪よりも心筋梗塞のリスクを上昇させる [2019-02-05]
Diets rich in saturated fats found in meats increase risk of myocardial infarction more than fats found in dairy

我々が口にする飽和脂肪酸のタイプが心筋梗塞(MI)のリスクに影響する可能性がある、と International Journal of Cardiology に掲載された。パルミチン酸およびステアリン酸−一般的に肉類に含まれる16以上の炭素原子から成る飽和脂肪酸−が比較的少ない食事をし、その代わりに植物性蛋白を摂取する人々は、MIの危険が低かった。さらに、一般的に乳製品に多く含まれる14以下の炭素原子を含む飽和脂肪酸を摂取する人々は、MIリスクが低かった。これらの飽和脂肪酸を炭水化物などの他のエネルギー源で代用しても、MIリスクには影響しなかった。

免疫抑制の新たなメカニズム
免疫調節因子FGL2蛋白質は膠芽腫の有効な標的である可能性がある [2019-02-05]
The immune regulator FGL2 protein may be effective target for glioblastoma

免疫の監視を停止させることで膠芽腫の進行を指示すると思われる免疫調節因子が発見され、治療研究の新たな領域であることが示された。この前臨床試験の結果は Nature Communications オンライン版に掲載された。このスタディでは、免疫系を抑制することで知られるフィブリノーゲン様蛋白質2(FGL2)が、膠芽腫において強く発現していることが示された。研究者らは、免疫系が正常のマウスにおいて腫瘍細胞の FGL2 を不活性化させたりまたは"ノックアウト"したりすることによって、腫瘍の進行を抑えることが可能なことを示した。このタイプの発現を理解することは、膠芽腫の進行の原因を知るために重要である。

乳がんは心房細動のリスクを上昇させる
乳がん患者の心房細動リスク上昇は年齢および診断からの時間による [2019-02-05]
Increased risk of atrial fibrillation in women with breast cancer depends on age and time since diagnosis

乳がんを有する女性は乳がんを有さない同年代の女性に比べ、がんと診断されてから3年以内の心房細動発症リスクが高い、と HeartRhythm に掲載された。60歳未満の患者は乳がん診断後6か月以内のAF発症リスクが2倍超であり、診断後6か月から3年では80% 高かった。60歳以上の患者は診断後6か月までは一般人口と同レベルのリスクであったが、6か月後から3年後の間はリスクが14% 高かった。

血圧コントロールは軽度認知障害を軽減する
SPRINT MIND:臨床試験により脳と血管の健康を関連付けるニュアンスがあるエビデンスが加わった [2019-02-05]
SPRINT MIND: Clinical trial adds nuanced evidence linking brain and vascular health

積極的な降圧は認知症リスクを有意に軽減しないが、軽度認知障害(MCI)に対しある程度の影響を及ぼす、との SPRINT MIND トライアルの最終結果が JAMA に掲載された。この解析の一次結果では、標準治療と積極的治療とで、認知症と診断された参加者の割合に統計学的有意差は認めなかった。しかし、この研究では予想したよりも認知症症例数が少なく、それはおそらくこのトライアルが早期に終了したことによるものであった。しかしながら、二次結果からは、積極的治療により MCI および MCI と認知症の合計のリスクが低下することが示唆された。

食べている物が脳や記憶力に影響する可能性がある
飽食ホルモンが高レベルであるとアルツハイマー病発症リスクが低下する可能性がある [2019-02-05]
High levels of a satiety hormone could decrease a person's risk of developing Alzheimer's disease

飽食ホルモンコレシストキニン(CCK)が高レベルの人は、軽度認知障害またはアルツハイマー病を発症する確率が65% 低下する、と Neurobiology of Aging にアクセプトされた。CCKは小腸および脳のいずれにおいても認められる。小腸において、CCKは脂肪および蛋白質の吸収を促す。脳において、CCK は記憶形成部位である海馬に存在する。研究者らはまたp-tau およびtau 蛋白質についても観察し、その結果tauレベルが上昇するとCCKはもはや記憶力低下が軽度であることと関連がなくなることを示した。

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