暴力的睡眠障害のリスクファクター
うつ病に対し抗うつ薬を内服していること、心的外傷後ストレス障害を有していること、あるいは不安症と医師から診断されていることは、急速眼球運動を伴う睡眠行動障害と呼ばれる破壊的および時に暴力的な睡眠障害のリスクファクターである、と Neurology® オンライン版に掲載された。
うつ病、PTSDおよび不安はREM睡眠行動障害のリスクファクターのようである [2019-01-15]
Depression, PTSD and anxiety appear to be risk factors for REM sleep behavior disorder
うつ病に対し抗うつ薬を内服していること、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を有していること、あるいは不安症と医師から診断されていることは、急速眼球運動(REM)を伴う睡眠行動障害と呼ばれる破壊的なおよび時に暴力的な睡眠障害のリスクファクターである、と Neurology® オンライン版に掲載された。この障害を有する者は、うつ病治療目的で抗うつ薬を内服している確率が2.5倍高く、PTSD を有する確率も2.5倍高かった。また、精神疾患を有する確率が2倍高く、心理的苦痛を有する確率が1.5倍高かった。男性は、REM睡眠行動障害を有する確率が女性の2倍高かった。
脳室周囲白質の変化は認知機能低下の誘因となる
認知機能障害リスクは進行性脳小血管病を伴う高血圧患者において高い [2019-01-15]
Risk of cognitive impairment increased in hypertensive patients with progressive cerebral small vessel disease

高血圧および脳室周囲白質高信号域の進行を有する患者は、降圧薬を内服しているにもかかわらず認知機能障害の徴候を示した、と Hypertension に掲載された。高血圧は認知症のリスクを上昇させることが知られているが、認知機能に影響するどのような種類の微小な負の変化が脳内に起こっているかは、明らかではない。今回の4年間のスタディの間に、高血圧患者(年齢中央値65歳)の9% が軽度認知障害を発症した。また、MRI において脳室周囲白質異常の進行を有する患者は、軽度認知障害のリスクが6倍高いことも明らかにされた。

心筋細胞の異常が妊娠中の心不全の原因である可能性がある
心筋細胞の機能的異常が周産期心筋症の原因である可能性が確認された [2019-01-15]
Functional heart cell defect identified as possible cause of peripartum cardiomyopathy

Circulation に掲載された研究の結果、周産期心筋症(PPCM)の主原因の1つが、心筋細胞の機能的異常である可能性が示された。研究者らは、PPCM を有する女性において健常女性に比べ、心筋細胞内のSTAT3 タンパク質のレベルが高いことを明らかにした。また、血管形成に関与する増殖因子や免疫システムを活性化する因子の放出障害を特徴とする、PPCM 患者の心筋細胞の機能的異常がこの疾患の基盤にあるメカニズムであることも発見した。この結果は、診断的および治療的意味合いがある可能性がある。

高齢心不全患者に対する適量の飲酒は有害ではない
新たに心不全と診断された患者に対する適量の飲酒により、延命効果が得られる可能性がある [2019-01-15]
Moderate drinking may have survival benefits for newly diagnosed heart failure patients

新たに心不全と診断された65歳超の患者は、状態を悪化させることなく適量の飲酒(女性で1日1杯。男性で1日2杯)を継続できる、と JAMA Network Open に掲載された。実際、このスタディでは禁酒者よりも適量の飲酒者において、延命効果が認められた。平均して、適量飲酒者の生存期間は禁酒者に比べ1年長いのみであったが、この差は統計学的に有意であった。最大の延命効果は、週10杯の飲酒によるようであったが、このデータは確定的な結論を出すには不十分であった。

持続するホットフラッシュは乳がんリスク上昇に繋がる可能性がある
持続する血管運動性症状と乳がんリスクとの関連が確認された [2019-01-15]
Association between persistent vasomotor symptoms and breast cancer risk confirmed

持続する血管運動性症状(VMS)を有する女性は、VMS を全く経験したことのない女性に比べ乳がんと診断される確率が高い、と Menopause オンライン版に掲載された。VMS にはホットフラッシュや盗汗などの症状が含まれる。女性25,000人超を対象にした17.9か月の追跡を通して、1,399件の乳がん発症が認められた。持続するVMS(10年以上持続する症状で定義)を有する女性は、VMSを全く経験したことのない女性に比べ、乳がん発症率が高かった。乳がん特異的死亡率は持続性VMSを有する女性において高かったが、これは統計学的に有意ではなかった。

膠芽腫において性差が認められた
性別および分子学的サブタイプに基づいた膠芽腫に対する個別化治療は生存率を改善する可能性がある [2019-01-15]
Tailoring treatment for glioblastoma based on gender and molecular subtypes may improve survival

患者の治療奏効度や生存期間の潜在的な差異を説明するのに役立つ、男女における膠芽腫の明確な分子署名が同定された、とScience Translational Medicine に掲載された。彼らは、膠芽腫が遺伝子活性や生存率で識別される10のサブタイプに分けられることを明らかにした。例えば、ある群の腫瘍を有する女性は、他の4つのいずれの"女性"群の腫瘍を有する女性よりも生存期間が長かった−ちょうど3年に対し1年であった。同様に、ある男性の腫瘍群の生存期間が長いこともわかった−ちょうど18か月に対し1年であった。

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