DOL ASCO2001 学会速報
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SWOG8710(INT-0080):局所進行膀胱癌病例に対しての術前化学療法MVAC+膀胱摘除対膀胱摘除のみを比較した第V相研究
SWOG 8710 (INT-0080): Randomized Phase III Clinical Trial of Neoadjuvant MVAC + Cystectomy Versus Cystectomy Alone in Patients with Locally Advanced Bladder Cancer
14年間にわたる第V相研究の結果は、局所進行膀胱癌に対して膀胱摘除の前に術前化学療法を受けた症例が、膀胱摘除のみを受けた症例よりも、生存期間で優れる成績を示したことから、この疾患に対して治療の選択肢としての術前化学療法の役割を論議する契機となっている。317例を対象としたこの研究では、生存期間(中央値)は術前化学療法群では6.2年、手術のみの群では3.8年であった。
前立腺癌でホルモン療法を受けている症例でのBone Lossの予防に対するパミドロネートのRandomized Prospective Study
Randomized Prospective Study of Pamidronate for Prevention of Bone Loss in Men Undergoing Hormonal therapy for Prostate Cancer
Gonadotropin-releasing hormone agonist(Gn-Rh阻害剤)の治療は、前立腺癌症例の骨密度を減少させる。しかし、パミドロネートを同時投与すると、治療に関連したBone Lossが予防されることが示された。
癌の生物学と予測の危険性
The Biology of Cancer and the Dangers of Prediction
Harold Varmus博士とともに1989年の医学分野でノーベル賞を受賞したMichael Bishop博士は、30年になろうとする間に、癌の本質に対する考え方が変化した過程を描写した。その間に癌は遺伝子の変化を土台として発生することが明らかになった。近い将来には、人ゲノム研究に支えられて得られる膨大なデータが、臨床研究者に役立つようになるであろう。
Flt3リガンドで増幅した樹状細胞をCEA抗原エピトープで修飾したのを用いた腫瘍免疫療法
Tumor Immunotherapy with an Altered Carcinoembryonic Antigen Derived Epitope Loaded on Flt3Ligand Expanded Dendritic Cells
スタンフォード大学の研究者は、Fltリガンドを癌患者の末梢血中の樹状細胞を増幅するのに用いている。そして樹状細胞に、CEA抗原に対しての細胞提示を可能にするように修飾を加えて取り出した。この修飾を加えられた樹状細胞が患者に戻された時、樹状細胞は免疫反応を刺激しそして症例によっては、臨床効果を発現した。
Photo courtesy of ASCO
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