DOL AHA 2001 学会速報
肺塞栓症
Pulmonary Embolism
Plenary Session IV:
Pulmonary Embolism: New Paradigms in Diagnosis and Therapy
血栓溶解療法と抗凝固療法:2001年におけるゴールドスタンダードは何?
Thrombolysis and Anticoagulant Therapy: What is the Gold Standard in 2001?
現在、米国で血栓溶解、抗凝固療法として推奨されている治療法について議論された。2001年において推奨される薬剤は、ヘパリンとlumicoidヘパリンである。後者の特徴はヘパリンと同等の効果があり、かつ投与法が簡単で、投与量の調節が厳密でなくてよいことである。
血栓内膜摘除術:誰にいつ施行するか?
Thromboendarterectomy: Who and When?
慢性血栓塞栓性肺高血圧症の徴候・症状・診断・治療について概説した。外科的に到達可能な凝血塊を有する患者に対しては、手術とそれに引き続く抗凝固療法が選択される。6ヵ月以上症状を有する慢性疾患で、4〜5単位の肺抵抗を有する肺高血圧があり、手術不可能な心疾患を併発していない患者が手術に最も適している。高齢者に対する手術は禁忌ではないが、そのリスクは考慮されるべきである。
copyright
2001 by DOL Inc. All rights reserved..