中年男性の安静時心拍数の増加はその後20年間の死亡のリスク上昇を予測する、とAmerican Heart Association学会で発表された。フランスの研究者らは4,320人の男性(42〜53歳)を登録し、その後5年間彼らに標準的な検査や診察を行った。追跡期間(20年以上)中に、1,018人の男性が様々な原因で死亡した。年齢、身体活動性、喫煙量、body
mass index、収縮期血圧、血糖値、および総コレステロール値などのリスクファクターで補正した結果、研究者らは、最初の5年間に安静時心拍数が7拍/分以上上昇しなかった男性と比較し、8拍/分以上増加した男性はフォローアップ終了時までの死亡率が47%上昇した一方、心拍数が8拍以上低下した男性は死亡率が18%低下したと報告した。
片頭痛を有する中年の男性は心血管疾患のリスクが高い、とAmerican Heart Association学会で発表された。Physicians’
Health Studyに登録された米国男性20,084人(ベースライン時の平均年齢56歳)の解析が行われた。7.2%の男性が片頭痛(スタディの最初の5年間に少なくとも1回)を訴えた。最初の5年経過後、彼らは平均15.7年間追跡調査された。片頭痛を有する男性1,449人が追跡期間中に2,236件の重大な心血管疾患を発症し、リスクが24%上昇した。このリスク上昇は心筋梗塞のリスクが42%高かったことが主な要因であった。虚血性脳卒中、血行再建術、および心血管死の傾向は統計学的に有意ではなかった。興味深いことに、前兆を伴う片頭痛を有する女性に関する同様の結果が同グループから最近発表された。筆者らは、片頭痛を有する成人はコントロール可能な心血管リスクファクターに十分注意を払うよう強く勧めている。