腫瘍のダウンステージに明らかな優位性があるのにもかかわらず、Singletary博士によれば、いくつかの外科的な疑問が提起可能だという。ネオアジュバント療法は、腫瘍径については15%〜40%の患者でCRが得られる。しかし、これらCR患者の半数においてのみ、乳腺組織の病理学的検査でミクロの浸潤癌が消失するだけである。Singletary博士は、乳房温存手術が計画された時、検出可能な腫瘍自体が消失してしまうので、切除されるべき乳腺の領域を決定することが困難になると述べている。Singletary博士の施設、M.D. Anderson Cancer Center、では外科医が乳腺超音波検査を使って金属クリップを配置し、治療前の腫瘤の領域に印をしている。